東京海上がカーボンニュートラルを達成しているからCO2排出量を他社と比べてみた
東京海上のサステナビリティの取り組みに関するニュースを見て感銘を受けたので他社状況もチェックしてみたいと思いました。はじめてネタっぽいブログを書くのですが感想・コメント・ご指摘・ツイート・スターなどリアクション貰えるとやる気がさらに出てありがたいです。ではお付き合いください。
こちらがそのニュースに関するニュースリリースです。
東京海上ホールディングス株式会社(取締役社長 グループCEO 小宮 暁、以下「当社」)は、グループ全体(国内・海外)の事業活動において2013年度から2019年度まで7年連続で「カーボン・ニュートラル(※1)」を達成しましたので、お知らせいたします。
私のツイートです。
東京海上は、マングローブ植林活動で植えた木たちでCO2を吸収してカーボンニュートラルを達成しているんですね。1999年から始めたそうですが、先見の明というか、社会貢献をずっと行ってたからこその素晴らしい成果ですね。他の大手2社の取り組みは、
— ハシノヤスト (@CG_Map) 2020年9月24日
ツイートの通りなんですが、環境問題に長年着実に取り組んできたことがカーボンニュートラルという結果に結びついていて素晴らしいと思いました。グローバルの中でも結構すごいことなんじゃないでしょうか?
Swiss Reでさえ2030年のカーボンニュートラル(=ゼロ排出、ネットゼロエミッション)を目指している途中のようです。(ところで内部炭素税も気になる概念ですね、、、)
内部炭素税って概念があるんですね!?どの部門が計算するんでしょうか?→Swiss Reは、2030年までのゼロ排出を目指して現在CO2 1tあたり8$の内部炭素税を2021年に100$に高めるそうです。集めた税は、事業ででる排出の補償に使われますSwiss Re steps up internal carbon levy https://t.co/BhzLX8uP09
— ハシノヤスト (@CG_Map) 2020年9月22日
保険業界での比較と東京海上のマングローブ植林
損保大手3社の状況を表にしました。年度以外の単位はトン(t)です。
会社 | 東京海上HD | SompoHD | MS&ADHD |
年度 | 2019 | 2019 | 2019 |
CO2排出量 | 111,172 | 163,637 | 547,700 |
スコープ1 | 17,478 | 18,645 | 23,441 |
スコープ2 | 62,100 | 64,584 | 65,615 |
スコープ3 | 31,594 | 80,408 | 458,644 |
CO2吸収・固定・削減量 | 133,617 | NA | NA |
ここで東京海上だけが「CO2吸収・固定・削減量」という項目があり、これがCO2排出量と相殺してカーボンニュートラルを達成しているようです。主にマングローブ植林 によるCO2吸収・固定のおかげです。
東京海上は1999年からアジアなどの9か国で1万ヘクタールをこえる範囲にマングローブ植林活動をしてきていたためこの恩恵を受ける当然の権利があると言えます。一朝一夕では達成できないことで地道な取り組みが他社より抜きんでる結果を生んだようです。
また単純にCO2排出量について比較しても一番良い結果に見えます。
気づいたこと
東京海上とSompoのCO2排出量は、似通っているのですがMS&ADだけかなり多いのが気になります。とくにスコープ3の排出量が他2社と桁がひとつ違います。気づいたこと
また時間をみつけてスコープ1・2・3の定義も整理して書きたいですし、この違いの原因をみつけたいとも思っています。
あとは生命保険会社についても比較したいですし、世界の会社もみてみたいですね。
なので近々書き足そうと思います。